

フェンスの倒壊といえば経年劣化や施工不良が原因として挙げられることが多いですが、ツタの密生も見逃せない要因のひとつです。特に台風・強風シーズン前のフェンス点検では、ツタの状態確認が重要です。
ツタがフェンス倒壊を引き起こすメカニズム

受風面積の増大
メッシュフェンスはもともと風を通す構造です。ツタや葉が密生すると「緑の壁」になり、風を受け止める面積が大幅に増大します。台風時にはフェンス全体に大きな横方向の力がかかり、支柱の根元から折れ・傾きが発生しやすくなります。
ツタの重量による荷重増加
密生したツタは想像以上の重量になります。特に雨水を含んだ状態では重量がさらに増し、支柱・フェンス全体への垂直荷重も大きくなります。
支柱の錆・腐食の促進
ツタが支柱に密着することで湿気が保持され、金属支柱の錆・腐食が進みやすくなります。表面から見えない内部腐食が進行しているケースでは、見た目よりも強度が低下していることがあります。
基礎部への影響
ツタの根が支柱の根元・コンクリート基礎部に入り込むことで、基礎の劣化を促進する場合があります。長年放置されたツタが根を張っている場合は特に注意が必要です。

フェンス倒壊を防ぐためのツタ対策

台風シーズン前の除去・点検
毎年の台風シーズン(7〜9月)前にフェンスのツタを除去し、支柱の傾き・錆・基礎のぐらつきを点検してください。問題が見つかった場合は早期に補修を行うことで倒壊リスクを低減できます。
除去後の忌避塗料施工で再発を防ぐ
除去したタイミングで忌避塗料を施工することで、翌シーズン以降の再絡まりを抑制します。ツタが絡まらない状態を維持することで、フェンスへの負荷が年間を通じて低くなります。
アイビーガード カラマンコートとは

「アイビーガード カラマンコート」(ヨツギ株式会社製・大成物産販売)はフェンスへのツタの絡まりを抑制する忌避塗料です。
- 効果持続の目安:約3年(2024年4月時点で4年目更新中)
- 茶透明色——フェンスの透過性・外観をほぼ維持
- 刷毛・ローラーでDIY施工可能
- 鉄道・公共インフラ・太陽光発電所での採用実績あり(施設名はお伝えが難しい状況です)
| 内容量 | 1.0kg / 4.0kg |
|---|---|
| 色 | 茶透明色 |
| 施工面積の目安 | フェンス:約10㎡/kg 平面:約6.6㎡/kg コンクリート:約4㎡/kg |
| 乾燥時間 | 指触:約8分 / 完全:約30分(常温時) |
| 効果持続の目安 | 約3年(使用環境により異なります) |
| 製造 / 販売 | ヨツギ株式会社 / 株式会社大成物産 |
注意:塩化ビニル・ゴム素材は使用不可。農地から2m以上離れた箇所でご使用ください。
施工の手順

既存のツタを除去してフェンスを清掃・乾燥させた後、ローラーで表裏両面に均一に塗布します。地面から約1.5mを目安に、支柱・継ぎ目も丁寧にカバーします。完全乾燥(約30分・常温時)後から機能します。台風シーズン前の施工で、その年のリスクを低減できます。

よくあるご質問
Q. ツタを除去すればフェンス倒壊は防げますか?
ツタの除去で受風面積・重量を下げることはできますが、すでに進行している錆・腐食・基礎の劣化は別途対処が必要です。除去後は必ずフェンスの状態点検を行ってください。
Q. 台風が来る直前に施工できますか?
完全乾燥は約30分(常温時)ですが、台風直前の施工よりも、シーズン前に余裕を持って施工することを推奨します。乾燥後は機能しますが、塗膜の定着には時間をかけた方が安定します。
Q. フェンスの修繕と忌避塗料の施工、どちらが先ですか?
フェンスの修繕・補強を先に行い、状態が安定してから忌避塗料を施工してください。劣化したフェンスへの塗布は塗膜の密着が不安定になる場合があります。
まとめ:ツタの管理はフェンス倒壊防止の一環

フェンスの倒壊防止において、ツタの密生は見逃しやすいリスク要因です。台風シーズン前の除去・点検に加えて、忌避塗料の施工で翌シーズン以降の再絡まりを抑制することが、フェンス倒壊リスクの中長期的な低減につながります。「今年こそフェンスをしっかり管理したい」という方はお気軽にご相談ください。

