

太陽光発電所の管理において、雑草と並んでよく報告されるのがツタ・ツルの問題です。フェンスや架台に絡まったツタを放置すると、発電設備にさまざまなリスクをもたらします。この記事では、太陽光発電所のツタ問題の実態と対策をご紹介します。
太陽光発電所でツタが問題になる理由

フェンス倒壊リスク
メッシュフェンスにツタが密生すると、風を受ける面積が増大します。台風・強風時にフェンスが倒壊するリスクが高まり、設備への直接被害・セキュリティ機能の喪失につながる可能性があります。実際にツル植物の絡まりによるフェンス倒壊・損傷の事例はO&M現場で複数報告されています。
パワーコンディショナー(パワコン)への侵入
架台を伝って伸びたツルがパワコンの通気口に侵入し、過熱・稼働停止を引き起こした事例が報告されています。パワコンの修理・交換は高額になることが多く、停止中の売電収入の損失も加わります。
発電パネルへの影響
架台周辺のツタが伸びてパネルに影を作ると、発電効率が低下します。部分的な影でも、ホットスポット効果によってパネルへのダメージが生じる場合があります。
点検・監視の妨害
ツタがフェンスを覆うと内部の視認性が低下し、不法侵入の痕跡・設備異常の早期発見が難しくなります。O&M的には見通しの確保は重要な管理ポイントのひとつです。

太陽光発電所がツタの被害を受けやすい理由

太陽光発電所の多くは郊外・農地近く・山間部に設置されています。これらのエリアはクズ・カナムグラなどの強いツル植物の発生源が多く、周囲からの侵入が継続します。また広大な敷地を持つ発電所では、フェンス全周の管理が難しく、手作業での対応が追いつかないケースもあります。
太陽光発電所のツタ対策:選択肢と特徴

定期的な手作業除去
最も基本的な対策ですが、広大な発電所では作業コスト・人手の確保が課題になります。根が残るため毎年の作業が前提となります。
除草剤の使用
農地から十分な距離がある場所であれば選択肢に入ります。ただし発電所周辺は農地が近接していることも多く、制限が生じる場合があります。
忌避塗料によるフェンス・架台への予防処理
フェンスや架台に防ツル塗料を塗布することで、ツルの固着・絡まりを抑制する方法です。一度の施工で約3年間効果が続く(目安)ため、O&Mの工数を削減できる可能性があります。広大なフェンスへの対応も、塗布作業として効率的に行えます。
アイビーガード カラマンコートの特徴

ヨツギ株式会社製・大成物産販売の「アイビーガード カラマンコート」は太陽光発電所でも活用されている忌避塗料です。
- フェンス・架台・支柱への施工実績あり
- 効果持続の目安:約3年(2024年4月時点で4年目更新中)
- 茶透明色で外観への影響が少ない
- 刷毛・ローラーで施工可能
- 農地から2m以上離れた箇所での使用が条件
| 内容量 | 1.0kg / 4.0kg |
|---|---|
| 施工面積の目安 | フェンス:約10㎡/kg コンクリート:約4㎡/kg |
| 効果持続の目安 | 約3年(使用環境により異なります) |
| 製造 / 販売 | ヨツギ株式会社 / 株式会社大成物産 |
よくあるご質問
Q. 大規模な発電所のフェンス全周に施工できますか?
施工面積は1kgあたりフェンス約10㎡が目安です。フェンスの延長・高さから必要量を計算して、まとめての購入をおすすめします。大量施工が必要な場合はご相談ください。
Q. 農地が隣接している発電所でも使えますか?
農地から2m以上離れた箇所でのご使用をお願いしています。近接している場合は施工範囲の調整か、事前のご相談をおすすめします。
Q. パワコン周辺にも塗れますか?
金属・コンクリート素材であれば対応できます。塩化ビニル・ゴムが使われている部分は避けてください。
まとめ:太陽光発電所のツタは早期対策が重要

太陽光発電所のツタ問題は、フェンス倒壊・パワコン故障・発電低下・点検妨害という複合的なリスクにつながります。早期の対策と予防処理の組み合わせが、O&Mコストと設備リスクの両面で有効です。防ツル塗料カラマンコートによる予防施工を選択肢のひとつとして検討してください。

