
「毎年、業者に頼んでツタを剥がしてもらっている」
その費用の大半は、塗料代ではなく足場代かもしれません。

だから、いつ施工するかで総額が変わります。
この記事では、そこからお伝えします。
この記事でわかること
・外壁ツタ対策の費用は、何で決まるのか
・剥がした跡が次のツタを呼ぶ仕組み
・外壁材ごとの注意点
・マンション・店舗で複数箇所を扱う場合の考え方
塗料代より、足場代のほうが高くつくことがあります。
だから施工のタイミングが重要です。
外壁ツタ対策の費用は、高所作業で決まります
外壁は、フェンスや塀と違って高所になります。
2階以上に伸びたツタは、脚立では届きません。
足場を組むか、高所作業車を手配するか。
この準備費用が、作業費全体の大きな部分を占めます。
そして、毎年ツタを剥がしているなら、その準備を毎年しているということです。
塗料を塗るかどうかより、高所作業の回数を減らすかどうかが、費用に効きます。
だから、工事の順序が重要です
外壁塗装や大規模修繕を予定している場合
その工事のあとに施工してください。
先に塗っても、塗装工事のときに落ちてしまいます。
逆に、工事のタイミングで施工すれば、すでに足場が組まれています。
壁面も洗浄されて、施工条件としては最良の状態です。
順序を逆にすると、塗った費用も足場代も無駄になります。
マンションの大規模修繕は12年程度の周期で行われることが多く、一戸建ての外壁塗装も10年前後が目安とされています。
その予定が近いなら、待つほうが確実です。
※ 修繕や塗装の周期は、建物の構造、立地、前回工事の内容によって異なります。
実際の計画については、施工会社や管理会社にご確認ください。

今すぐ買っていただくより、工事に合わせたほうがお客様の得になります。
そこは正直にお伝えします。
剥がした跡が、次のツタを呼びます
ここが、毎年繰り返す理由です。
ツタは、吸盤や付着根で外壁に固着しています。
引き剥がすと、付着根が壁面に残り、表面には微細な凹凸ができます。
ツタが繰り返す3つの原因
1.地中の根や周辺の株が残っている → 春から夏にかけて、また同じ壁面へ伸びてきます
2.剥がした跡が足がかりになる → 付着根の残骸、荒れた塗装面、増えた凹凸。前年より定着しやすい状態です
3.雨どい・配管まわりが残っている → 掴みやすい形状で、真上に伸びていける経路です
毎年の除去作業が、毎年の再発を助けているという構造です。
3年目、4年目のほうが伸びが早いと感じたことはないでしょうか。
壁面の状態が変わっているからです。
外壁材ごとの注意点
剥がすときに起きること
モルタル・吹き付け仕上げ → 表面が持っていかれます。凹凸が増えます
塗装された壁面 → 塗膜が浮いている箇所から剥落します。防水機能に影響します
サイディング → 目地のシーリングを傷める可能性があります
タイル → 目地に根が入り込むと、剥がす際に目地材が抜けることがあります
コンクリート打ち放し → 吸盤跡が黒く残り、洗浄しても落ちにくくなります
塩化ビニル、ゴム素材の外壁材には、カラマンコートは使用できません。
外壁材がわからない場合は、写真を見れば判断できます。
放置した場合も、外壁は傷みます
では放置すればよいのか。
ツタが張りついた壁面は、常に湿った状態になります。
放置すると起きること
・湿気がこもり、カビや藻が発生しやすくなる
・塗膜の劣化が進む
・ひび割れや欠損が見えなくなり、雨漏りの原因を見落とす
・雨どいに絡まり、詰まりや変形につながる
・窓、換気口、配線周りに侵入する
放置しても剥がしても、外壁は傷みます。だから「付かせない」しかありません。
アイビーガード カラマンコートとは

塗った面をツタが固着しにくい状態にする忌避塗料です。
ツタを枯らす薬剤ではありません。
ヨツギ株式会社が製造し、大成物産が販売しています。
鉄道・電力・公共インフラ分野での採用実績があります。
重要なのは、除去した直後に塗ることです。
剥がした跡が足がかりになる前に処理すれば、翌年以降の定着を抑えられます。
完全にツタを防ぐものではありません。
毎年の高所作業を減らすための対策です。
製品仕様と必要量
| 製品名 | アイビーガード カラマンコート |
|---|---|
| 内容量 | 1.0kg / 4.0kg |
| 色 | 茶透明色 |
| 施工面積の目安 | 平面:約6.6㎡/kg コンクリート:約4㎡/kg |
| 効果持続の目安 | 約3年 ※使用環境により異なります |
| 施工方法 | 刷毛またはローラー |
| 製造 / 販売 | ヨツギ株式会社 / 株式会社大成物産 |
必要量の計算方法
壁の幅(m)× 塗る高さ(m)= 塗布面積
塗布面積 ÷ 約6.6㎡(コンクリートは約4㎡)= 必要kg数の目安
凹凸のある仕上げ、目地の多い面では、これより多く必要になります。
壁の幅と高さ、外壁材の種類をお知らせいただければ、こちらで積算します。
建物ごと、面ごとに分けた見積もりも可能です。
マンション・店舗など、複数箇所の場合
外壁だけでなく、フェンス、支柱、塀まで同時に対策したほうがよい場合があります。
理由は単純です。
ツタは、対策していない箇所から伸びてきます。
外壁だけ塗っても、隣接する塀からよじ登ってくれば意味がありません。
あわせて確認すべき箇所
・外壁の下部(地面から上がってくる経路)
・雨どい、配管、配線まわり
・敷地境界の塀、フェンス、支柱
・駐輪場、ゴミ置き場、機械室の外壁
・隣接建物との狭い通路(手が入らず放置されがちです)
敷地全体でご相談いただいたほうが、対策の抜けが出ません。
管理組合や社内で説明が必要な場合は、箇所別に整理した見積もりをお出しします。
施工の流れ
1.既存のツタを除去する
力任せに引き剥がさないでください。
外壁を傷めます。
つるを根元で切り、枯れて固着が弱まってから取る方法もあります。
2.付着根の跡と汚れを落とす
外壁で最も手間のかかる工程です。
付着根の残骸が残っていると、塗料が均一に乗りません。
3.外壁の状態を確認する
塗膜の浮き、ひび割れ、目地の劣化を確認します。
補修や塗り替えが必要なら、それを先に行ってください。
4.乾燥させる
湿った状態では施工できません。
洗浄した場合は、十分に乾かします。
5.塗布する
塗料をよく撹拌し、刷毛またはローラーで塗ります。
外壁下部、雨どい付近、配管まわりは、特に丁寧に塗ってください。
6.年に1回、状態を確認する
効果の目安は約3年です。
再発の有無と塗布面の状態を、定期的に確認してください。
よくあるご質問
Q. 外壁塗装や大規模修繕を予定しています
その工事のあとに施工してください。
先に塗っても、工事のときに落ちてしまいます。
工事の時期をお知らせいただければ、段取りをご相談します。
Q. 2階以上のツタはどうすればいいですか
高所作業になるため、無理をしないでください。
ツタは地面から上がるため、手の届く下部を確実に処理すれば、上への到達を抑えられます。
すでに上部まで伸びている場合は、除去のタイミングで足場のある工事に合わせるのが確実です。
Q. マンションの共用部で使えますか
使用できます。
外壁、塀、駐輪場、ゴミ置き場など、箇所別に数量を整理してお出しします。
管理組合での検討用の資料としてお使いいただけます。
Q. 店舗の外観に影響しませんか
茶透明色のため、外壁の色を大きく変えにくい仕様です。
ただし、白い壁面では見え方が変わる場合があります。
目立たない箇所で試してから、全面に施工してください。
Q. 吸盤跡の黒ずみは消えますか
跡を消す製品ではありません。
再付着を抑えるための塗料です。
Q. どの外壁材に使えますか
塩化ビニルやゴム素材には使用できません。
材質が不明な場合は、写真をお送りください。
Q. 何kg必要かわかりません
壁の幅、高さ、外壁材の種類をお知らせください。
こちらで積算し、数量の目安をお出しします。
Q. DIYで施工できますか
刷毛やローラーで施工できます。
ただし、高所作業になる場合は業者に依頼してください。
Q. クズが周辺に大量にあります
クズは地下の根から再生するため、塗料だけで止めることはできません。
まず除去し、そのうえで固着を抑えるという使い方になります。
Q. 相談したあと、営業の連絡が続きませんか
ご相談内容にお答えするのが役割です。
見送られた場合、こちらから繰り返しご連絡することはありません。
いつ施工するかで、総額が変わります
外壁のツタは、剥がしても放置しても外壁が傷みます。
そして毎年の除去作業には、そのたびに高所作業の費用がかかります。
だから、除去した直後に「付きにくい状態」をつくることが重要です。
そして、外壁塗装や大規模修繕の予定があるなら、そのタイミングを待ってください。
判断に必要なのは、外壁の写真と、塗りたい範囲です。
外壁材と塗装の状態を見れば、今施工すべきか、工事を待つべきかがわかります。
外壁の写真から、施工の可否と必要量をご案内します。
・毎年のツタ除去と高所作業をやめたい
・外壁をこれ以上傷めたくない
・外壁塗装や大規模修繕に合わせて対策したい
・マンションや店舗で、箇所別に数量を知りたい
・管理組合や社内での検討資料が欲しい
外壁の写真1枚だけの簡易のご相談も承っています。
お見積もりは無料です。
工事を待つべき状態の場合は、その旨をお伝えします。


