
「塗るだけで、本当にツルが来なくなるのか」
忌避塗料を検討される方が、最初に抱く疑問だと思います。

そして、実際にどれくらい持つのかも正直に書きます。
この記事でお伝えすること
・なぜ「塗るだけ」でツルが避けるのか
・枯らす対策との根本的な違い
・実際にどれくらい効果が続いているのか
・忌避処理でできないこと
ツルは、触れた面の性質を感じ取って進む方向を決めています。
ツルは、触れた面を「確かめながら」伸びています
忌避が成立する理由は、ツル植物の性質にあります。
ツルの先端や巻きひげは、触れた面の性質を感知しながら成長方向を決めます。
掴めるものを探し、掴めると判断した場所に巻きついていきます。
逆に言えば、掴めないと判断した面からは離れていきます。
忌避塗料は、この判断に働きかけます。
塗膜として定着した忌避成分にツルが触れると、「ここには取りつけない」という反応が起こります。
枯らすのでも、物理的に遮断するのでもありません。
植物が自ら近づかなくなるよう誘導する、という考え方です。
枯らす対策との違い
忌避という方法だから可能なこと
植物を枯らさない → 周辺環境への影響を抑えられます
構造物の外観と機能を維持できる → シートやネットで覆う必要がありません
塗膜として定着する → 一度の処理で複数シーズン機能します
除草剤は、植物そのものに作用します。
物理的なバリアは、フェンスの見通しや通気を損ないます。
忌避塗料は、構造物の側だけを変える方法です。
ただし、農地・水路から2m以内では使用できません。
枯らさない方法であっても、使用できる場所には条件があります。
実際に、どれくらい効果が続くのか

カタログ上の効果持続の目安は、約3年です。
ただ、読者の方が知りたいのは、実際にどうなのかという点だと思います。
施工から4年目に入っても効果が継続している事例があります。
もちろん、すべての現場で同じ結果になるわけではありません。
日当たり、雨の当たり方、塗布面の状態、対象となる植物の種類。
これらによって、塗膜の劣化の速さは変わります。
だから「約3年」を目安に点検し、状態を見て再施工を判断するのが現実的です。

塗膜の状態を見て判断してください。
判断に迷う場合は、写真をお送りいただければ確認します。
忌避処理でできないこと
先にお伝えしておきます。
忌避塗料にできないこと
ツルを枯らすこと → 根や株には作用しません
侵入そのものを止めること → 敷地内に伸びてくること自体は防げません
すでに絡んだツルを外すこと → 施工前に除去が必要です
すべての植物に同じ効果を出すこと → 種類によって差があります
特にクズのように繁殖力の強い植物には、塗料だけでは対応できません。
除去してから塗る、という組み合わせが前提になります。
「絡まりにくくする」ことで、除去の頻度を下げるための対策です。
アイビーガード カラマンコート

ヨツギ株式会社が製造し、大成物産が販売している、ツル・ツタ植物専用の忌避塗料です。
フェンス、外壁、支柱、架台など、幅広い構造物に対応します。
鉄道・電力・公共インフラ分野での採用実績があります。
| 内容量 | 1.0kg / 4.0kg |
|---|---|
| 色 | 茶透明色 |
| 施工面積の目安 | フェンス:約10㎡/kg 平面:約6.6㎡/kg コンクリート:約4㎡/kg |
| 効果持続の目安 | 約3年 ※使用環境により異なります |
| 乾燥時間 | 指触:約8分 完全:約30分(常温時) |
| 施工方法 | 刷毛またはローラー |
| 使用上の注意 | 塩化ビニル・ゴム素材は使用不可 農地・水路から2m以上離れた箇所で使用 |
| 製造 / 販売 | ヨツギ株式会社 / 株式会社大成物産 |
乾燥が早いため、施工日数がかかりません。
施工手順

1.既存のツルを除去し、清掃する
ツルの上から塗っても効果はありません。
除去と清掃を済ませ、素地を整えてください。
2.塗布面を乾燥させる
濡れた面では塗膜が密着しません。
十分に乾燥した状態で施工してください。
3.地面から約1.5mを目安に塗布する
ツルは地面から取りついて上へ伸びます。
下部で取りつかせなければ、上には行けません。
フェンスの最上部まで塗る必要はありません。
4.フェンスは表裏両面、支柱は全周を塗る
ここが、効果を左右する工程です。
メッシュフェンスの場合、ツルは網目を通り抜けます。
片面だけでは、反対側に絡まれます。
支柱も同様で、正面だけではツルが裏側に回り込みます。
塗り残しがある面から、ツルは取りつきます。
5.完全乾燥後から機能します
常温で約30分の完全乾燥後から機能します。
降雨が予想される日の施工は避けてください。
よくあるご質問
Q. 塗るだけで本当に効果がありますか
ツルは触れた面の性質を感知して成長方向を決めるため、塗膜に触れると離れていきます。
ただし、侵入そのものを防ぐものではありません。
絡まりにくくすることで、除去の頻度を下げる対策です。
Q. 3年を過ぎたら効果はなくなりますか
一律になくなるわけではありません。
施工から4年目に入っても効果が継続している事例があります。
塗膜の状態を点検し、劣化が見られた場合に再施工をご検討ください。
Q. すべてのツル植物に効果がありますか
ツル・ツタ植物全般への忌避効果が期待できます。
ただし、植物の種類によって効果に差が生じます。
クズのように繁殖力が強い植物には、塗料だけでは対応できません。
Q. 除草剤との違いは何ですか
除草剤は植物を枯らします。
忌避塗料は、構造物の側を変えて取りつかせない方法です。
ただし、農地・水路から2m以内では使用できません。
Q. 自社で施工できますか
刷毛とローラーで施工できます。
ただし、塗り残しがあると効果が落ちます。
高所作業になる場合は、無理をしないでください。
Q. 何kg必要かわかりません
施工したい箇所と、フェンスの延長距離や壁面の面積をお知らせください。
こちらで積算し、数量の目安をお出しします。
Q. 自分の設備に使えるか確認したい
写真をお送りいただければ、素材と状態から判断します。
Q. 相談したあと、営業の連絡が続きませんか
ご相談内容にお答えするのが役割です。
見送られた場合、こちらから繰り返しご連絡することはありません。
掴めない面をつくる、という考え方

ツルは、触れた面を確かめながら伸びています。
掴めないと判断した面からは、離れていきます。
忌避塗料は、その判断に働きかける方法です。
枯らすわけでも、侵入を止めるわけでもありません。
取りつかせないことで、毎年の除去作業を軽くするための対策です。
判断に必要なのは、施工箇所の写真と、おおよその面積です。
施工範囲と必要量をご案内します。
・毎年の除去作業を減らしたい
・自分の設備に使えるか確認したい
・何kg必要か知りたい
・対象の植物に効果があるか相談したい
・施工方法を確認したい
現場写真1枚だけの簡易のご相談も承っています。
お見積もりは無料です。
使用できない素材の場合は、その旨をお伝えします。


