
「去年きれいに取ったのに、また同じ場所から絡んでいる」
ツル対策で、この繰り返しになっていませんか。

製品の説明よりも、施工の実務に重点を置いています。
読んだあと、自分の現場で何kg必要かの見当がつくはずです。
この記事でわかること
・なぜ除去だけでは毎年繰り返すのか
・塗る範囲の考え方(高さ・表裏・優先箇所)
・自分の現場で必要な量の計算方法
・塗り漏れが起きやすい場所
結論から言えば、塗る範囲は「地面から約1.5m、フェンスの表と裏」が目安です。
除去だけでは、毎年同じ場所から伸びます
ツルの地上部を取り除いても、根は残っています。
しかも発生源は、フェンスの外側や隣地の藪にあることが多いのです。
自分の敷地内をきれいにしても、外から伸びてきます。
だから「取る」だけでは終わらず、「取りつかせない」対策が必要になります。
放置すると起きること
フェンスの変形 → ツルは成長すると強く巻きつきます。網目や支柱に絡み続けると、重みと引っ張りで変形します
点検の妨げ → 視認性が落ち、サビや破損の発見が遅れます
作業費の累積 → 毎年同じ時期に、同じ場所で同じ作業が発生します
アイビーガード カラマンコートとは

ツルを枯らす薬剤ではありません。
塗った面を「取りつきにくい状態」にする忌避塗料です。
ヨツギ株式会社が製造し、大成物産が販売しています。
鉄道・電力・公共インフラ分野での採用実績があります。
クズ、ヘデラ、ナツヅタ、カナムグラ、テイカカズラなどのツル・ツタ植物が対象です。
完全に防ぐものではありません。
毎年の除去作業を軽くするための対策です。
どこに塗るのか

ここが一番重要な部分です。
塗る範囲を間違えると、費用をかけても効果が出ません。
高さは、地面から約1.5mが目安
フェンスの最上部まで塗る必要はありません。
ツルは地面から取りついて、上へ伸びていきます。
つまり、下部で取りつかせなければ、上には行けません。
地面から約1.5mまでを確実に処理することが、費用対効果の面で最も効率的です。
※ 周囲に高い構造物がある、上部から垂れ下がってくるなど、条件によって範囲は変わります。
現場写真をご確認いただければ判断します。
フェンスは表と裏、両面に塗る
片面だけでは意味がありません。
ツルは敷地の外側から伸びてくることが多いため、外面だけ塗ると内面に巻きつきます。
内面だけ塗れば、外面から絡んで網目を通過します。
金網は表裏が一体の構造なので、両面を処理してはじめて「取りつく場所がない」状態になります。
優先すべきは、支柱・継ぎ目・コーナー
ツルが最初に取りつく場所
支柱 → 太くて掴みやすいため、最初に巻きつきます。ここを外すと対策の意味がなくなります
継ぎ目・接合部 → 凹凸があり、ツルが引っかかりやすい形状です
コーナー・角部分 → 風で押しつけられ、接触時間が長くなります
フェンス最下部と地面の境目 → 最初の接触点です。ここを塗り残すと、そこから上がります
広い面だけをローラーで流すと、これらの箇所が塗り残しになります。
細部は刷毛に持ち替えて、丁寧に塗ってください。

面を塗るより、取りつきやすい場所を確実に押さえるほうが重要です。
必要量の計算方法
その場で概算できます。
ステップ1:塗る面積を出す
フェンスの延長距離(m)× 塗る高さ(約1.5m)
これが片面の面積です。
ステップ2:両面ぶんにする
片面の面積 × 2 = 塗布面積
ステップ3:必要量を出す
塗布面積 ÷ 約10㎡ = 必要kg数の目安
これに支柱やコーナーの分を加えて、余裕をみた数量を決めます。
延長距離をお知らせいただければ、こちらで正確に積算します。
区間ごと、サイトごとに分けた見積もりにも対応できます。
仕様
| 内容量 | 1.0kg / 4.0kg |
|---|---|
| 施工面積の目安 | フェンス:約10㎡/kg 平面:約6.6㎡/kg コンクリート:約4㎡/kg |
| 色 | 茶透明色 |
| 乾燥時間 | 指触:約8分 完全:約30分 |
| 効果持続の目安 | 約3年 ※使用環境により異なります |
| 施工方法 | 刷毛またはローラー |
| 製造 / 販売 | ヨツギ株式会社 / 株式会社大成物産 |
乾燥が早いため、施工日数がかかりません。
長い区間でも、天候が安定していれば一日で進められます。
施工前に必ず確認してください
使用できない素材・条件
・塩化ビニル、ゴム素材には使用できません
・農地から2m以上離れた場所でのご使用が必要です
・既存のツルを除去してから塗布します
・土、ホコリ、水分を取り除いた面に塗ります
・すでに変形しているフェンスは、補修を先に行ってください
ツルが絡んだ状態にそのまま塗ることはできません。
塗膜が均一にならず、効果が出ません。
施工の時期
ツルが繁茂してからでは、除去作業に時間がかかります。
おすすめは、芽吹き前から初夏までの時期です。
理由は3つあります。
除去が軽く済む。
塗布面が見えるので塗り残しが出にくい。
そして、その年の成長期に間に合う。
冬季に前年のツルを除去しておき、春に塗布するという段取りも有効です。
よくあるご質問
Q. 1.5mより高い位置に絡んでいます
上部から垂れ下がってくる場合や、周囲の樹木から侵入している場合は、範囲の考え方が変わります。
現場写真を見せていただければ、塗る範囲をご提案します。
Q. クズが周辺に大量にあります
クズは地下の根から再生するため、塗料だけで止めることはできません。
まず除去し、そのうえで絡み直しを抑えるという使い方になります。
現場の状況によって、別の対策を組み合わせてご提案します。
Q. 支柱だけ塗ることはできますか
できます。
予算が限られている場合、支柱とコーナーだけを優先するという進め方も有効です。
面より先に、取りつきやすい箇所を押さえるほうが効果が出やすいためです。
Q. DIYで施工できますか
刷毛やローラーで施工できます。
ただし、塗り残しが出ると効果が落ちます。
塗る範囲と手順については、ご相談時にご説明します。
Q. 効果はどのくらい続きますか
目安は約3年です。
日当たり、雨風、塗布面の状態、植物の種類によって変わります。
Q. 何kg必要かわかりません
フェンスの延長距離と高さをお知らせください。
こちらで積算し、数量と概算をお出しします。
Q. 相談したあと、営業の連絡が続きませんか
ご相談内容にお答えするのが役割です。
見送られた場合、こちらから繰り返しご連絡することはありません。
塗る範囲が決まれば、あとは数量だけです

ツル対策で失敗する原因は、製品選びではありません。
塗る範囲を間違えること、支柱やコーナーを塗り残すことです。
地面から約1.5m、フェンスの表と裏、そして支柱と継ぎ目。
ここを確実に押さえれば、毎年の除去作業は確実に軽くなります。
あとは、自分の現場で何kg必要かを決めるだけです。
延長距離をお知らせいただければ、数量と概算をお出しします
・どの範囲に塗ればいいか知りたい
・何kg必要になるか知りたい
・自社施工が可能か相談したい
・今のフェンスの素材に使えるか確認したい
・複数箇所をまとめて対策したい
現場写真1枚だけの簡易のご相談も承っています。
お見積もりは無料です。
使用できない素材の場合は、その旨をお伝えします。


