ツタ防止塗料の仕組みと選び方

ツタ防止塗料

「ツタを防ぐ塗料があるらしいが、本当に効くのか」

この製品カテゴリを初めて知った方が、まず抱く疑問だと思います。

大成物産
大成物産
仕組みと、選ぶときの確認項目をお伝えします。
どの製品を選ぶにしても、この4点は確認してください。

 

この記事でお伝えすること

・ツタ防止塗料の仕組み

・除草剤、防草シートとの役割の違い

・製品を選ぶときに確認すべき4点

・施工にかかる時間と、できないこと

植物を枯らすのではなく、取りつかせないための製品です。

ツタ防止塗料とは

ツル・ツタ植物が嫌う忌避成分を配合した塗料です。

 

壁面、フェンス、支柱などに塗布すると、ツルが接触した際に忌避反応を起こします。

その結果、固着や巻きつきが抑制されます。

除草剤・防草シートとの違い

方法 目的 特徴
除草剤 枯らす 根まで効くタイプもある。農地の近くでは使用に制限がある
防草シート 発生を遮断する 地面には有効。フェンスや壁面への絡まりには対応できない
ツタ防止塗料 忌避させる 壁面やフェンス向け。取りつかせない状態を維持する

3つは、どれか1つを選ぶものではありません。

 

地面は防草シート、発生源は除草剤、構造物は塗料と、担当する場所が違います。

 

ツタ防止塗料が力を発揮するのは、フェンスや外壁への固着・絡まりを防ぎたい場面です。

なぜ、塗るだけで効くのか

忌避の仕組み

ツル植物は、巻きひげや茎の先端で触れた面の性質を感知しながら、成長方向を決めています。

 

掴めると判断した場所に巻きつき、掴めないと判断した面からは離れていきます。

忌避成分を含む面に触れると、「ここには巻きつけない」という反応が起こります。

 

植物を傷めるものでも、毒性のあるものでもありません。

 

植物の本能的な反応を利用する、という仕組みです。

大成物産
大成物産
「枯らさないのに、なぜ絡まらないのか」というご質問をよくいただきます。
植物が自ら避けていく、というのが忌避のメカニズムです。

製品を選ぶときの4つの確認項目

ツタ防止塗料の選び方

どの製品を選ぶにしても、この4点は必ず確認してください。

1.対象の植物に対応しているか

製品によって、対応する植物に得意・不得意があります。

クズ、カナムグラ、ヘデラ(アイビー)、ナツヅタ。

問題になっている植物の種類と、製品の対応種類を照らし合わせてください。

2.施工したい素材に使えるか

塩化ビニルやゴム素材に対応していない製品が多くあります。

 

フェンス、コンクリート、外壁タイル、金属。

金属フェンスでも、部品に樹脂が使われていることがあります。施工前の確認が必要です。

3.効果の持続期間

1年ごとの再施工が必要な製品もあれば、数年単位で持続する製品もあります。

年間の管理コストとのバランスで判断してください。

 

持続期間が長いほど、再施工の手間と費用が減ります。

4.外観への影響

住宅の外壁や、美観を重視する場所では重要な項目です。

透明または半透明の製品であれば、外観をほぼ変えずに施工できます。

 

メッシュフェンスの場合、不透明な製品を塗ると見通しが損なわれます。

アイビーガード カラマンコートの場合

アイビーガード カラマンコート

ヨツギ株式会社が製造し、大成物産が販売している製品です。

先ほどの4項目に、それぞれどう当てはまるかをお伝えします。

4項目への該当

対象の植物 → クズ、ヘデラ、ナツヅタ、カナムグラ、テイカカズラなどツル・ツタ植物全般

使える素材 → フェンス、コンクリート、外壁、支柱、架台。塩化ビニル・ゴムは不可

持続期間 → 約3年が目安(使用環境により異なります)

外観への影響 → 茶透明色のため、外観をほぼ変えません

2024年4月時点で、施工から4年目においても効果の継続が確認されています。

 

ただし、これは一事例です。すべての環境で同じ結果になるわけではありません。

 

鉄道会社や公共インフラの管理機関など、管理水準の高い現場での採用実績があります。

詳細な施設名については、お伝えすることが難しい状況です。

製品仕様

内容量 1.0kg / 4.0kg
茶透明色
施工面積の目安 フェンス:約10㎡/kg
平面:約6.6㎡/kg
コンクリート:約4㎡/kg
乾燥時間 指触:約8分
完全:約30分(常温時)
効果持続の目安 約3年
※使用環境により異なります
施工方法 刷毛またはローラー
使用上の注意 塩化ビニル・ゴム素材は使用不可
農地・水路から2m以上離れた箇所で使用
製造 / 販売 ヨツギ株式会社 / 株式会社大成物産

施工時間の目安

施工のポイント

ローラーを転がしていくだけなので、作業自体は単純です。

 

フェンス1面なら、慣れれば30〜60分程度で終わることも多くあります。

 

ただし、時間がかかるのは塗る作業ではありません。

作業時間の内訳

既存のツタの除去 → 量によっては、ここが最も時間のかかる工程です

清掃と乾燥 → 洗浄した場合は、乾くまで待ちます

塗布 → フェンス1面で30〜60分程度

完全乾燥 → 常温で約30分

除去が済んでいれば、塗る作業はすぐ終わります。

 

だから、除去作業の日にそのまま塗布まで済ませるのが最も効率的です。

施工の手順

現在ツタが絡まっている場合は、まず除去します。

施工面が汚れていたり水分が残っている場合は、清掃と乾燥を行います。

下処理剤は必要ありません。きれいで乾いた面に、そのまま塗布できます。

 

地面から約1.5mを目安に、均一に塗布します。

 

フェンスは、表と裏の両面に塗ってください。

 

ツルは網目を通り抜けるため、片面では反対側に絡まれます。

支柱は全周を塗ってください。塗りムラがあると、そこから取りつかれます。

注意事項

塩化ビニル、ゴム素材には使用できません

農地・水路から2m以上離れた箇所でご使用ください

・施工中は換気を行ってください

消防法上の危険物に該当します。火気のない場所で使用・保管してください

この製品にできないこと

正しく理解していただくために

ツタを枯らすこと → 根や株には作用しません

生えてくること自体を防ぐこと → 地面からの発生は止まりません

すでに絡んだツタを外すこと → 施工前に除去が必要です

すべての植物に同じ効果を出すこと → 種類によって差があります

特にクズは地下の根から再生するため、塗料だけで止めることはできません。

 

除去してから塗る、という組み合わせが前提になります。

よくあるご質問

Q. 塗ったら完全にツタが生えなくなりますか

「生えなくなる」のではありません。

「絡まりにくくなる」製品です。

接触したツルが忌避して離れていく、というのが正確な効果です。

Q. 既存の塗料が塗ってある外壁にも使えますか

一般的な外壁塗料の上への施工は可能です。

ただし、塗膜が浮いている箇所があれば、そこから剥落します。

心配な場合は、写真をお送りいただければ判断します。

Q. 外壁塗装を予定しています

塗装工事のあとに施工してください。

先に塗っても、工事のときに落ちてしまいます。

Q. 植物に直接触れても安全ですか

忌避成分は、植物の本能的な反応を引き出すものです。

枯死させるものではありません。

ただし、施工中と乾燥前は皮膚への接触を避け、手袋を着用してください。

Q. 何年おきに塗り直しが必要ですか

目安は約3年ごとです。

年1回の確認を行い、劣化した箇所だけ補修塗りする運用が現実的です。

Q. どれくらい時間がかかりますか

フェンス1面なら、塗る作業は30〜60分程度です。

ツタの量が多い場合は、除去に時間がかかります。

Q. 何kg必要かわかりません

フェンスの延長距離と高さ、壁面の面積をお知らせください。

フェンスは両面施工が前提なので、片面で計算すると必要量が半分になります。

Q. どの製品が自分の状況に合うか判断できません

施工場所、素材、周辺の植生をお聞かせください。

条件が合わない場合は、その旨をお伝えします。

Q. 相談したあと、営業の連絡が続きませんか

ご相談内容にお答えするのが役割です。

見送られた場合、こちらから繰り返しご連絡することはありません。

4項目を確認してから選んでください

ツタ防止塗料の選び方

ツタ防止塗料は、生えてきたものへの対処ではなく、絡まらせないための予防です。

ただし、製品によって対応植物、使える素材、持続期間、外観への影響が異なります。

 

この4点を確認したうえで、現場に合うものを選んでください。

 

判断がつかない場合は、現場の条件をお聞かせいただければご案内します。

 

必要なのは、施工したい箇所の写真と、おおよその面積です。

 

現場の条件に合うかどうかを、ご案内します。

・自分の現場に使えるか確認したい
・対象の植物に効くか知りたい
・何kg必要か知りたい
・施工方法を相談したい
・毎年の除去作業を減らしたい

現場写真1枚だけの簡易のご相談も承っています。

お見積もりは無料です。

条件が合わない場合は、その旨をお伝えします。

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