
「センサーが反応したので現場に行ったら、ツタが揺れていただけだった」
無人施設を管理されている方から、こういうお話をよく伺います。

しかし実際には、設置した防犯設備の性能を落としています。
この記事では、そこに絞ってお伝えします。
この記事でわかること
・ツタが防犯カメラとセンサーに与える具体的な影響
・フェンスの異常が発見できなくなる仕組み
・侵入されたあとに問われる「管理状況」
・除去したあとに絡ませない対策
設備を追加するより先に、既存設備が機能しているかを確認すべき場合があります。
設置した防犯設備が、性能を発揮できていない
メッシュフェンスは、外から敷地内を見通せることが防犯上の役割のひとつです。
ツタが密生すると、フェンスは緑の壁になります。
侵入者にとっては、身を隠せる環境に変わります。
通行人や近隣の目も届かなくなるため、異常があっても誰も気づきません。
防犯カメラの映像が使えなくなる
カメラの前に枝葉が伸びれば、映像に写るのは葉です。
特に問題になるのは夜間です。
赤外線照明を使うカメラでは、手前の葉が強く反射して白飛びします。
結果として、奥の様子がまったく映らないという状態になります。
録画されていても、証拠として使えません。
センサーの誤報が増える
風でツタが揺れると、センサーが反応することがあります。
誤報が続くと、こうなります
・夜間や休日に呼び出される回数が増える
・警備会社の出動費用が発生する
・遠隔地の場合、確認だけで往復に時間がかかる
・誤報が多すぎて、感度を下げる判断をしてしまう
最も危険なのは最後です。感度を下げた状態で、本当の侵入が起きます。
誤報対応にかかっている手間と費用を計算したことがあるでしょうか。
その多くが、ツタを絡ませないだけで減る可能性があります。

その前に、今ある設備が見えているかを確認してみてください。
ツタを取るだけで解決することがあります。
フェンスの異常が、見えなくなります

これが、防犯上もっとも重大な問題です。
ツタに覆われたフェンスは、外周を巡回しても状態がわかりません。
ツタに隠れて発見できなくなるもの
金網の切断跡 → 侵入のために切られていても、葉に覆われて見えません
下部のめくり上げ → 金網の下を持ち上げて出入りする痕跡が隠れます
支柱のサビと傾き → 湿気がこもり劣化が進みます。異常も目視できません
フェンス下の掘削 → 地面を掘って侵入した跡も、下草とツタで見えません
切られたことに気づくのは、被害が出たあとになります。
フェンスは、状態が見えていて初めて防犯設備として機能します。
倒れたフェンスは、侵入経路になります
ツタが密生したフェンスは、風を受ける壁に変わります。
台風で倒壊すれば、その区間は境界がなくなります。
しかも、倒壊に気づくまでの時間が問題です。
無人施設や遠隔地では、次の巡回まで開いたままになります。
その期間、敷地は誰でも入れる状態です。
台風の直後は、復旧業者の手配も集中します。すぐには直りません。
侵入されたあと、管理状況が問われます
被害が発生したとき、フェンスの管理状態が確認されることがあります。
保険の請求時、社内の報告時、あるいは近隣への説明時。
「フェンスが機能する状態だったか」は、必ず問われる項目です。
ツタで覆われた写真が残っていれば、説明が難しくなります。
※ 保険の適用可否や責任の範囲は、契約内容と個別の状況によって異なります。
詳細は保険会社や関係先にご確認ください。
除去したあと、絡ませない対策

ツタは一度取っても、根や周辺環境が残っていれば再び伸びてきます。
毎年除去を繰り返す限り、視認性が落ちる期間が毎年発生します。
アイビーガード カラマンコートは、塗った面をツタが取りつきにくい状態にする忌避塗料です。
ツタを枯らす薬剤ではありません。
既存のツタを除去して清掃・乾燥させたあと、フェンスに塗ります。
防犯の観点での特徴
・茶透明色なので、メッシュフェンスの見通しを損ないません
・支柱、継ぎ目、コーナーにも塗れます
・効果持続の目安は約3年です
・鉄道・電力・公共インフラ分野での採用実績があります
完全にツタを防ぐものではありません。
視認性を保ちやすくするための対策です。
透明性を落とさないことが、防犯目的では特に重要です。
目隠しシートやパネルで覆う方法もありますが、それでは見通しが失われます。
優先すべき区間の考え方
外周が長い施設では、全区間を一度に処理するのが難しい場合があります。
防犯目的なら、優先順位はこうなります。
先に処理すべき区間
・防犯カメラの視界に入る範囲 → 映像の質に直結します
・センサーの検知範囲 → 誤報の発生源です
・道路や人目から死角になっている区間 → 侵入されやすい場所です
・出入口・門扉の周辺 → 施錠状態が見えなくなります
区間を分けた見積もりもお出しできます。
よくあるご質問
Q. 防犯カメラの近くでも施工できますか
できます。
むしろカメラ周辺は優先度が高い区間です。
塗布時にカメラや配線を汚さないよう、養生してから施工します。
Q. どこまで塗ればいいですか
ツタは地面から取りつくため、地面から約1.5mを目安に、フェンスの表と裏に塗ります。
上部から垂れ下がってくる場合は範囲が変わります。
Q. 何kg必要かわかりません
フェンスの延長距離と高さをお知らせください。
こちらで積算し、数量と概算をお出しします。
Q. フェンスの見通しは悪くなりませんか
茶透明色のため、メッシュの見通しを大きく変えません。
目隠しではなく、透過性を保つことが目的の製品です。
Q. 塩化ビニル製フェンスにも使えますか
塩化ビニルやゴム素材には使用できません。
素材が不明な場合は、写真をお送りください。
Q. 農地の近くでも使えますか
農地から2m以上離れた場所での使用が条件です。
Q. ツタを取ったら、フェンスが錆びていました
塗料より先に、補修が必要な場合があります。
ツタを取ったあとの写真を送っていただければ、順序を判断してお伝えします。
Q. 相談したあと、営業の連絡が続きませんか
ご相談内容にお答えするのが役割です。
見送られた場合、こちらから繰り返しご連絡することはありません。
設備を足す前に、見えているかを確認してください

カメラを増やしても、葉が映るだけでは意味がありません。
センサーを追加しても、誤報が増えるだけかもしれません。
フェンスが見えている状態を保つことが、防犯設備を機能させる前提です。
まずは、カメラの視界とセンサーの範囲から確認してみてください。
気になる区間の写真から、ご相談いただけます
・カメラの映像にツタが写り込んでいる
・センサーの誤報が増えている
・フェンスの状態が確認できない
・無人施設の外周管理が不安
・優先区間から段階的に対策したい
フェンスの写真1枚だけの簡易のご相談も承っています。
お見積もりは無料です。
補修を先にすべき状態の場合は、その旨をお伝えします。


