太陽光O&Mのツタ対策|フェンス倒壊・発電ロスを防ぐ予防法

太陽光発電所のツタ除去作業

「ツタ除去は、O&Mの定番作業だから仕方ない」

そう考えているうちに、毎年の工数が固定化していませんか。

大成物産
大成物産
O&M担当者から最も多くいただくのが、ツタ除去の工数に関するご相談です。
この記事では、工数を減らすための考え方と、実際の判断材料をお伝えします。

 

この記事でお伝えすること

・ツタ除去がO&M工数を圧迫する構造

・ツタ放置による設備リスクと、実際に起きた事例

・除去と予防処理の作業頻度の違い

・複数サイトでの段階的な導入方法

作業単価を下げるのではなく、作業に入る回数を減らすという考え方です。

ツタ除去が工数を圧迫する理由

作業時期が集中する

クズやカナムグラは、春から夏にかけて急速に成長します。

 

放置すれば、フェンス全体を覆う速度で拡大します。

そして、この時期は草刈りの繁忙期とも重なります。

複数サイトを管理している場合、シーズン中のスケジュールは非常にタイトになります。

作業そのものに時間がかかる

ツタ除去は、草刈りのように機械で一気に処理できません。

網目に絡んだツルは、引っ張っても抜けません。1本ずつ切る必要があります。

 

しかも、力任せに引けばフェンスが変形します。

丁寧にやるほど時間がかかり、急げば設備が傷むという構造です。

根が残る限り、毎年繰り返す

地上部を除去しても、根は残ります。

しかも発生源が敷地の外にあれば、そこは管理できません。

 

翌シーズンも、同じサイトで同じ作業が発生します。

ツタ放置による設備リスク

O&M上、問題になる4点

フェンスの倒壊 → ツルが密生したフェンスは、風を受ける壁になります。台風で倒れやすくなります

パワコンへの侵入 → 架台を伝ったツルが通気口をふさぎ、稼働停止につながります

点検精度の低下 → フェンスの破損や支柱の劣化が、葉に隠れて見えなくなります

発電効率の低下 → 架台周辺のツタがパネルに影をつくります

このうち、実際に稼働停止に至った事例があります。

 

架台を伝ったツルがパワコンに侵入したケースです。

草刈りは発電量を守る作業ですが、ツタ対策は発電そのものを止めないための作業です。

 

そして無人サイトでは、停止に気づくまで時間がかかります。

大成物産
大成物産
除去の工数と、停止した場合の損失。
この2つを並べると、対策に投資できる金額の見え方が変わります。

現状の対策と、それぞれの限界

ツタ対策の比較

手作業による除去

根が残るため、毎シーズン作業が発生します。

 

工数の削減にはつながりません。

除草剤

根まで枯らせますが、使用場所に制限があります。

発電所は農地に隣接していることが多く、この制限を受けるサイトが少なくありません。

防草シート

地面からの雑草には有効です。

ただし、フェンスへのツルの絡まりには対応できません。

 

地面はシート、構造物は別の対策、という使い分けが必要になります。

作業頻度が、どう変わるか

忌避塗料による予防処理

フェンス、架台、支柱に忌避塗料を塗布し、ツルが取りつきにくい面をつくる方法があります。

毎年の手作業除去 予防処理を加えた場合
作業頻度 毎シーズン 約3年に1回が目安
作業内容 除去・廃棄・清掃 状態確認と部分的な補修塗り
作業時期の制約 繁忙期に集中する 時期を選びやすい
フェンスの視認性 季節によって低下する 透過性を維持しやすい
設備への負荷 除去のたびに蓄積する 除去回数が減る

初年度は、除去と塗布の両方が必要です。

 

工数が減るのは2年目以降です。この点は正直にお伝えしておきます。

効果はどれくらい続くのか

カタログ上の効果持続の目安は、約3年です。

 

ただ、O&M計画を立てる立場では、実際の持続期間が知りたいはずです。

施工から4年目に入っても効果が継続している事例があります。

 

もちろん、すべてのサイトで同じ結果になるわけではありません。

 

日当たり、雨の当たり方、周辺の植生によって塗膜の劣化速度は変わります。

3年を目安に巡視で状態を確認し、必要な箇所だけ補修塗りするという運用が現実的です。

アイビーガード カラマンコート

ヨツギ株式会社が製造し、大成物産が販売している忌避塗料です。

太陽光発電所のフェンス・架台への施工実績があります。

 

鉄道・電力・公共インフラ分野でも採用されています。

内容量 1.0kg / 4.0kg
茶透明色
施工面積の目安 フェンス:約10㎡/kg
コンクリート:約4㎡/kg
効果持続の目安 約3年
※使用環境により異なります
乾燥時間 指触:約8分
完全:約30分(常温時)
施工方法 刷毛またはローラー
使用上の注意 塩化ビニル・ゴム素材は使用不可
農地・水路から2m以上離れた箇所で使用
製造 / 販売 ヨツギ株式会社 / 株式会社大成物産

特別な機材は不要です。O&Mスタッフによる自社施工が可能です。

必要量の計算方法

フェンスは、表と裏の両面に塗ります。

 

ツルは網目を通り抜けるため、片面だけでは反対側に絡まれます。

計算式

フェンス延長(m)× 高さ(m)× 2面 = 塗布面積

塗布面積 ÷ 約10㎡ = 必要kg数の目安

延長別の目安(高さ1.5m・両面施工)

延長50m → 150㎡ → 約15kg

延長100m → 300㎡ → 約30kg

延長200m → 600㎡ → 約60kg

片面で計算すると、必要量が半分になります。

 

これに支柱、架台、継ぎ目の分を加えて数量を決めます。

サイトごとのフェンス延長と高さをお知らせいただければ、こちらで積算します。

複数サイトでの進め方

全サイトを一度に施工するのは、予算と工数の面で現実的ではありません。

優先度の高いサイトから始める進め方をおすすめしています。

先に着手すべきサイト

毎年ツタ除去が発生しているサイト → 工数削減の効果が確実です

遠隔地で巡視間隔が長いサイト → 異常の発見が遅れやすい場所です

パワコンに近い架台・支柱 → 停止リスクを先に潰します

周辺にクズが繁茂しているサイト → 拡大速度が最も速い環境です

サイトごと、年度ごとに分けた数量計画をお出しします。

現在の年間除去工数と並べた形でお出しするため、社内での検討資料としてもお使いいただけます。

施工のタイミング

塗布の前に、既存のツタの除去と清掃が必要です。

 

つまり、除去作業のときが最も効率的なタイミングになります。

 

すでにスタッフが現地にいて、フェンスも清掃済みの状態です。

その工程に塗布を加えれば、出動を1回追加せずに済みます。

 

乾燥は常温で約30分です。

作業時間の追加は限定的です。

よくあるご質問

Q. 複数サイトをまとめて施工できますか

可能です。

サイト数と各サイトのフェンス延長をお知らせいただければ、数量計画をお出しします。

年度ごとに分けた発注にも対応します。

Q. 自社スタッフで施工できますか

刷毛とローラーのみで、特別な技術は不要です。

ただし、裏面と支柱の塗り残しにご注意ください。

Q. 農地が近いサイトでは使えませんか

農地・水路から2m以内では使用できません。

距離が確保できる区間のみ施工する、という進め方もあります。

Q. 架台にも塗れますか

金属架台への施工は可能です。

ただし、パワコン本体、通気口、配線には塗布しないでください。

ケーブル被覆は塩化ビニルやゴムの場合があります。

Q. 初年度から工数は減りますか

初年度は除去と塗布の両方が必要です。

工数が減るのは2年目以降になります。

Q. 3年後は全面的に塗り直しですか

一律の塗り直しは必要ありません。

巡視で塗膜の状態を確認し、劣化した箇所のみ補修塗りする運用が現実的です。

Q. 何kg必要かわかりません

サイトごとのフェンス延長と高さをお知らせください。

こちらで積算し、数量と概算をお出しします。

Q. 相談したあと、営業の連絡が続きませんか

ご相談内容にお答えするのが役割です。

見送られた場合、こちらから繰り返しご連絡することはありません。

作業単価ではなく、作業回数を減らす

O&Mのツタ対策

ツタ除去は、根が残る限り毎シーズン発生します。

しかも、除去を繰り返すこと自体がフェンスを傷めます。

 

予防処理を加えれば、作業に入る頻度そのものを下げられます。

 

そして、次の除去作業のときに塗布まで済ませれば、出動を増やさずに始められます。

 

判断に必要なのは、サイトごとのフェンス延長と、現在の年間除去工数です。

 

サイトごとの数量と概算をお出しします。

・毎年のツタ除去工数を減らしたい
・繁忙期の作業スケジュールを楽にしたい
・パワコンへの侵入リスクを減らしたい
・複数サイトを年度ごとに分けて進めたい
・社内での検討資料が欲しい

現場写真1枚だけの簡易のご相談も承っています。

お見積もりは無料です。

使用できない箇所については、その旨をお伝えします。

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