
「フェンスは塗ったのに、支柱からツルが上がってきた」
支柱のツル対策で、この失敗が最も多いのです。

そして、最も塗り漏れが起きやすい場所でもあります。
この記事では、そこに絞ってお伝えします。
この記事でわかること
・なぜツルは支柱から上がるのか
・支柱を塗るときに抜けやすい箇所
・根元の処理が最も重要な理由
・支柱の材質別の注意点
支柱は「面」ではなく「柱」です。全周を塗らなければ、必ず抜け道が残ります。
ツルは、支柱から上がります
ツル植物は、掴めるものを探しています。
金網の細い線材より、支柱のほうが太くて安定しています。
だから、ツルは支柱を優先的に選びます。
支柱を伝って上に到達したツルは、そこから横へ広がり、フェンス全体を覆っていきます。
つまり支柱は、ツルにとっての幹線道路です。
ここを止めれば、上には行けません。
支柱は「全周」を塗らないと意味がありません

ここが、フェンスの金網との決定的な違いです。
金網は面なので、表と裏を塗れば処理が完了します。
支柱は柱です。
正面だけ塗っても、ツルは裏側に回り込みます。
360度、全周を塗らなければ、そこが抜け道になります。
支柱で塗り漏れが起きやすい箇所
支柱の裏側 → ローラーを当てにくく、目視でも確認しづらい面です
フェンスとの接合部 → 金網が支柱に固定されている部分。狭くて刷毛が入りません
継ぎ目・溶接部 → 凹凸があり、ツルが引っかかりやすい形状です
キャップの下 → 支柱上端の隙間から、ツルが入り込むことがあります
根元 → 最重要箇所です。次で詳しく説明します

面を広く塗るより、支柱を1本ずつ丁寧に処理するほうが結果が出ます。
最も重要なのは、支柱の根元です
ツルが最初に接触するのは、地面と支柱の境目です。
ここを塗り残せば、対策の意味がなくなります。
しかし根元は、施工上いくつもの障害があります。
根元の施工で問題になること
下草に隠れている → まず草を刈らないと、塗る面が見えません
土がかぶっている → 土を除けてから塗らないと、後で土が下がって未施工部分が露出します
基礎コンクリートとの境目 → わずかな隙間や段差があり、ツルが入り込みます
サビが集中している → 湿気が溜まる場所なので、支柱の中で最も劣化しています
姿勢が悪く手を抜きやすい → しゃがんでの作業になり、雑になりがちです
根元をきちんと処理できれば、支柱のツル対策はほぼ成功します。
逆に言えば、根元を飛ばした施工は、時間と費用の無駄になります。
支柱の材質と状態を確認してください
塗料は、下地が悪ければ密着しません。
支柱の根元は湿気が溜まるため、想像以上に劣化していることがあります。
状態別の対応
浮きサビがある → ワイヤーブラシなどで落としてから塗布します
塗装が剥がれかけている → 剥がれる部分を落としてから塗ります。放置すると塗膜ごと剥落します
支柱が薄くなっている、穴があいている → 塗料より先に、補修や交換の検討が必要です
支柱がぐらついている → 基礎の補修を優先してください
塩化ビニル、ゴム素材 → 使用できません
ツルを取ってみて、初めて劣化に気づくことがあります。
その場合、塗る前に補修が必要です。順序を逆にすると費用が無駄になります。
放置すると、支柱から劣化が進みます
ツルが巻きついた支柱は、常に湿った状態になります。
ツルを放置した支柱で起きること
・湿気を抱え込み、サビと腐食が進む
・固定部の緩みや破損が、ツルに隠れて見えない
・成長したツルは固くなり、除去に工具が必要になる
・無理に外すと、支柱や固定金具を傷める
支柱が倒れれば、フェンス全体が機能しなくなります。
アイビーガード カラマンコートとは
ツルを枯らす薬剤ではありません。
塗った面をツルが固着・巻きつきしにくい状態にする忌避塗料です。
ヨツギ株式会社が製造し、大成物産が販売しています。
鉄道・電力・公共インフラ分野での採用実績があります。
刷毛で施工できるため、支柱のような細部にも塗れます。
完全にツルを防ぐものではありません。
毎年の除去作業を軽くするための対策です。
予算が限られている場合の優先順位
外周が長い施設では、全区間を一度に処理するのが難しい場合があります。
その場合、支柱だけを先に処理するという進め方が有効です。
限られた予算での進め方
第1優先:支柱の根元から1m程度 → ツルの侵入口を塞ぎます
第2優先:支柱の全周(1.5m程度まで) → 幹線道路を断ちます
第3優先:コーナー部の支柱と接合部 → 風で押しつけられやすい箇所です
第4優先:フェンス金網の面 → 支柱を止めれば、金網からの侵入は減ります
支柱の本数と延長距離をお知らせいただければ、段階的な計画をご提案します。
金網の面積を全部塗るより、支柱を確実に処理するほうが費用対効果は高くなります。
商品情報
| 商品名 | アイビーガード カラマンコート |
|---|---|
| 内容量 | 1.0kg / 4.0kg |
| 色 | 茶透明色 |
| 効果持続の目安 | 約3年 ※使用環境により異なります |
| 施工方法 | 刷毛またはローラー |
| 主な対象 | フェンス、支柱、架台、境界部、管理施設まわりなど |
| 製造 / 販売 | ヨツギ株式会社 / 株式会社大成物産 |
| 注意点 | 塩化ビニル・ゴム素材には使用不可。 農地から2m以上離れた箇所で使用してください。 |
よくあるご質問
Q. 支柱だけ塗っても効果はありますか
あります。むしろ支柱を優先すべきです。
ツルは支柱を伝って上がるため、ここを止めれば上部への到達を抑えられます。
Q. 支柱の裏側が塗りにくいのですが
裏側の未施工部分は、そこが抜け道になります。
刷毛を使って、全周を確実に塗ってください。
塗りにくい形状の場合は、支柱の写真をお送りいただければご相談に応じます。
Q. 根元は土をどけて塗るべきですか
できる範囲で土をどけて、露出した面まで塗ることをおすすめします。
土が下がったときに未施工部分が出てくることを防げます。
Q. 支柱がサビています
浮いているサビの上に塗ると、塗膜がサビごと剥がれます。
ワイヤーブラシなどで落としてから塗布してください。
劣化が進んでいる場合は、補修が先になることもあります。
Q. 何kg必要かわかりません
支柱の本数、太さ、塗る高さをお知らせください。
こちらで積算し、数量の目安をお出しします。
Q. 太陽光発電所の架台支柱にも使えますか
塗布できます。
架台の脚部は、サビの発見が遅れる箇所なので優先度が高い場所です。
材質については、事前に確認をお願いします。
Q. クズが周辺に大量にあります
クズは地下の根から再生するため、塗料だけで止めることはできません。
まず除去し、そのうえで巻きつきを抑えるという使い方になります。
Q. 相談したあと、営業の連絡が続きませんか
ご相談内容にお答えするのが役割です。
見送られた場合、こちらから繰り返しご連絡することはありません。
支柱を止めれば、上には行けません

ツルは、掴みやすい支柱を選んで上がります。
だから、支柱の根元から全周を確実に処理することが対策の要になります。
逆に、裏側や根元を1箇所でも塗り残せば、そこから上がられます。
面を広く塗るより、支柱を1本ずつ丁寧に。これが失敗しない考え方です。
支柱の写真から、施工範囲と必要量をご案内します
・毎年の除去作業を減らしたい
・支柱の材質に使えるか確認したい
・サビている支柱に塗れるか相談したい
・予算に合わせて段階的に進めたい
・何kg必要か知りたい
支柱の写真1枚だけの簡易のご相談も承っています。
お見積もりは無料です。
補修を先にすべき状態の場合は、その旨をお伝えします。


